海外のお客様から日本語でのWEB広告を引き受けたとき、英語の直訳ではなく日本語として実際に使われているキーワードを調査したり、日本語として伝わりやすい広告文を考えたりします。ところが、それだけでは集客することはできても、実際の購入や申し込み、問い合わせにつながらないこともあります。

その原因としては色々ありますが、主に考えられるのは以下の通りです。
a) ホームページの日本語がおかしく、内容が十分に伝わらない
b) ホームページの導線が悪く、購入や申し込み、問い合わせにつながりにくい
c) ホームページの雰囲気やコンセプトが日本の文化や商慣習に合わず、親しみにくい
d) 提供しているサービスや商品がそもそも日本に合わない

いずれもWEB広告という作業だけではカバーできないものですが、上記a、b、cは日本語ホームページの改善で私たちが対応できる仕事ですし、必要があれば新しい作業としてご提案するようにしています。しかしd、つまりその会社が提供しているサービスや商品の日本向け改善はWEBマーケティングという業務だけではカバーできないものです。会社の日本戦略立案、日本向けブランディングということが必要です。

まずは、そのサービスや商品に対する日本市場を分析し、ターゲットを絞り、それに合わせた経営戦略を立案することが必要でしょう。ブランドイメージを新たに創造したり、売り方を根本的に変えたり、WEBだけでなくテレビや雑誌などの広告も検討する必要があるかも知れません。これらは(私たちWEB屋がやっている)数十万円~数百万円程度のマーケティングではなく、大手コンサルティング会社や広告代理店が数千万円~数億円かけてやっているような規模の話です。

私たちもWEB広告やSEOなどのWEBマーケティングを引き受けた際にたとえ範囲外であっても出来る限りのことはするようにしていますが、ブランディングや経営戦略の立案はさすがにできません。

お客様は当然この範囲をご理解されていないものなので、私の方から丁寧にご説明するように心がけています。