公共事業などで不正受注などの問題があると、「ゼネコンに丸投げだった」などと批判めいて言われますが、それは当たり前のことです。何かを建設するのに大手のゼネコンが「元受け」として受注しても、全作業をゼネコンの社員がやるわけではありません。ゼネコンからそれぞれの専門業者に委託し、それぞれの専門業者が自社でやったり更に別の業者に一部依頼したりすることにより、1から100までの全工程をカバーできるというものです。それ自体、別に悪いことでも何でもありません。

製造業だって同じです。トヨタの車と言えども、タイヤからカーナビまでトヨタが自社で作っていないのは当たり前ですね。

広告業もしかりです。Dなどの大手が国や大企業から受け、それを各専門業者に委託します。元受けである会社は、すべての工程をカバーできるくらいの委託先を持っているのが強みです。一方、依頼元である国や大企業が全工程を1つ1つ専門業者に依頼することはできないでしょう。

単純に丸投げしたことだけをニュースなどで批判するのは的違いだと思うのです。