例えば赤ちゃん用品なら一番のターゲットは赤ちゃんを持つ親でしょう。でもその予備軍、つまり新婚さんなどを狙って広告を出しておく方法も一般的にとられています。

ビールも同様です。ターゲットは20歳以上ですが、その手前の世代、つまり16-19歳くらいの世代に対して広告を出しておき、早いうちにブランドを認知してもらっておけば、成人になってターゲット層に入ってきた時に効果が出てきます。長い目で見たマーケティングです。

やや考え方は違いますが、パソコンやスマホ、ソフトなどの学割も同様です。大きな値引きで利益は下がりますが、その年齢層で製品に親しんでもらえれば大人になってからも長期間に渡り継続してくれる可能性が高いわけです。そう考えれば購買力があるターゲット層に入る前の層もコストをかけて狙いたいところなのです。

ネット広告ではユーザの年齢層を指定できるので、あえて主力購買層より前の年齢層を含めておくという、潜在的なブランディング戦略もありですね。短期的な利益は狙えないものの、長期的にはとても有効だと思います。