景気がいい時代なら、「設立X周年記念」とか「上場記念」とか、儲かっている会社で何か記念すべき節目があれば高級ホテルの大広間を使って豪華な企業パーティをしたものです。人気アイドルグループなどを呼ぶこともあったようです。パーティにより日頃お取引いただいているお客様や提携先などに感謝すると同時に社員たちの士気向上にも役立つというものでした。それが時代が変わり、更にコロナでパーティ自体がご法度になり、現在では0に近いくらいに激減した様子です。

お客様に感謝を伝えたり社員を士気向上させたりということは大切です。しかしだからと言って派手にやってお金を使うこともなかったという考えが浸透してきたのだと思います。質素倹約、質実剛健というのは今も昔も経営の基本であり、成功の秘訣であるはずです。それを忘れてしまっては失敗につながります。

先日、ある取引先企業からx周年記念ということで丁寧なDMと記念品が送られてきました。記念品はありがちな時計などの置物ではなく良質なタオルセットでした。誰がもらっても喜ぶし、いくつあっても困らない実用品です。でも極めて高品質なものでした。

まさに質実剛健です。経営者のお人柄、会社の体質を象徴しているかのようです。

私たちもこういう会社をお手本として、目指したいものです。