先日来日した世界的な投資家のウォーレンバフェット氏は大の日本食嫌いだそうですね。今から30年以上も前に日本の大富豪がニューヨークでウォーレンバレット氏に寿司を出したところ、一口も食べなかったということです。それどころか、そこで日本食が嫌いになったというエピソードらしいです。

当時は今ほど日本食が世界的に普及していなかったことは事実です。しかし既に寿司屋も和食屋も先進国には沢山ありましたし、富裕層なら一度や二度は食べる機会があったはずです。

今は当時の何倍もの日本料理店があり、寿司だけでなく色々なものが多くの場所で食べられるようになっています。それがテレビなどで大げさに報道され、「寿司は世界的なブーム」などと絶賛され、さらに現地の人が「ワンダフル~!」「みんな寿司が大好きよ!」などと言っているのがアップされるので、本当に世界中の人が大好物なのだと勘違いしてしまいます。

以前にもこのブログに書きましたが、世界中で大ブームなんてことは絶対にありません。「ワンダフル」と言っているのは一部の人に過ぎません。私が知る限り、日本食を好まない欧米人も大勢いることは確かです。

日本で生まれ育った私たちの中で寿司を嫌う人は非常に稀ですし、100%近い人が寿司を好みます。そしてテレビで「世界的なブーム」と聞くと世界中の人が寿司好きだと勘違いしてしまいます。

来日客の大切な接待では「外国人=日本の寿司を食べたがっている」と思い込まずに、相手のことをしっかり調べておくことが大切です。