どなたの話だったか忘れましたが、日本の社長さん達向けの講演で冒頭に「Chat GPT」を使ったことがある人」と聞いたところ、誰も手を挙げなかったそうです。「ありえない!」と嘆いていました。同じ質問をアメリカですると間違いなくほぼ全員が手を挙げるでしょう。
問題はChat GPTを使ったことがないこと自体ではありません。これだけ世界的な話題になっている新しい技術を試そうとしない姿勢、考え方が問題なのです。本来、リーダーであるなら新しいこと、しかも革命的とまで言われることに興味を示すのが当然です。そして是が非でも使ってみようと思うものです。
その、誰も手を挙げなかったという社長さんたちはどういう業種の人たちなのかは知りませんが、ITやネット業界ではないと信じたいところですね…。恐らく昔ながらの企業に勤めるサラリーマン社長さんで現状維持を勤めにしている人たちなのだと推測します。
パソコン、ネット、電子メール、クラウド、SNS…など他の技術と同様、Chat GPTも世の中で十分に普及した後でトップがいきなり、「おい、わが社もすぐに導入だ!」などと号令をかけ、部下たちが慌てふためいて走り回ったあげくに、その場限りで時代遅れでチンプンカンなことを始める予感がします。
日本が他の先進国からこれ以上遅れないことを願ってやみません。