随分前に読んだ話なのですが、今でも頻繁に思い出すことがあります。

当時は携帯市場においてNTTドコモが一強で、一社独走状態でした。i-modeが大ブームになった頃です。当然、大学生の就職人気ランキングでも常に上位だったわけです。それを見たNTTドコモの社長さんの話に書いてあったことです。

「うちは確かにクリエイティブな仕事もあるけど、それは一部に過ぎないよ。大半は未納金の回収とか、代理店との値段交渉とか、地道な仕事だよ。」ということでした。

これは、どの業界でも当てはまる真実ですね。

大手広告代理店の本社、テレビ局関係の仕事、総合商社の国際部門、銀行の海外支店…など「クリエイティブな仕事」「華やかな仕事」と勘違いしがちですが、現実は違います。地を這うような、非常に地道で厳しい仕事、体育会系の仕事が大半です。

ある総合商社の米国支店長いわく、仕事の半分は日本から来る役員の接待(ゴルフ、日本料理、カラオケ)、残り半分は東京本社への報告書作りだということでした。まあ、そんなものなのでしょう。

それを楽しいと感じるか、苦痛と感じるかは、結局のところ本人次第なのだと思います。