ホテルを予約するサイトに出ていた宿泊施設が実在していなかったというニュースがありました。旅行者がこの予約サイトで事前予約して当日行ってみると、そこは空き家が一軒あるのみだったということです。出ていた豪華な写真は別の施設のものを盗用していたということです。
完全な詐欺です。掲載してあった予約サイトでは本人確認や実在確認のチェックがなかったわけです。
しかし…これは難しい問題ですね。以前アマゾンで偽物が売られていたという話もありました。アマゾンだって自社で仕入れて在庫を抱えて売るものであればチェックも可能ですが、ショップとしてアマゾン内に出店しているところが扱っている商品を全部チェックするのは不可能です。日本の一流百貨店で偽ブランドが売られていたというショッキングなニュースがあったのは数十年も前ですが、それとは仕組みがまったく違います。
宿泊施設だってしかり。予約サイトは販売者のIDチェックなどは可能ですが、宿泊施設まで行ってすべて実在確認することは残念ながら不可能でしょう。
とはいうものの、やはり予約サイト側にも販売者として何らかの予防策を取る、あるいは強化することが求められます。その一方で、利用者も自己防衛を心掛け、宿泊施設自体のホームページ、他の予約サイト、口コミサイトなどを使って予約前に多角的なチェックをすることが必須なのかも知れません。