10年前と違い、格安のホームページ制作会社が多くなったのに加えて、今では自分で簡単に制作できるというツールも沢山あります。また、その無料ツールを使って業者が格安制作したり、広告など何か別のサービスを契約した人に対して制作料0というのもあります。
無料で作られたというホームページを私もたくさん見ています。どれもびっくりするくらい上手にカッコよく作られています。100万円払って作るものと見た目は変わらないようにも見えます。
その一方で、これらの「無料」をうたった制作にはみなさんが気づきにくい落とし穴もいくつかあります。
1.広告がでる場合がある
最近では減ってきましたが、広告が表示されるものがあります。個人の趣味ブログならともかく、会社の公式サイトに関係がない広告が出ていては信頼を落としてしまいます。
2.ドメインを選べない
こちらも最近では減ってきましたが、企業ホームページなのに自社のドメインではない場合もあります。例えば「mahanacorp」なら本来は「mahanacorp.com」や「mahanacorp.co.jp」のようなドメインになるところが「mahanacorp.example.com」というような形式になっているのです。これは少し詳しい人が見れば、すぐにわかってしまいます。
3.導線が考えられていない
本来ホームページは会社のことを知ってもらったり、問い合わせを受けるのが目的であるにもかかわらず、その誘導がうまくできていないこともあります。素人が簡単にカッコいいものを作ることができても、そこまで考えて作るのは難しいものです。
4.SEOに弱い
これも大きなデメリットです。無料制作や格安制作したものの多くはGoogleで上位表示されません。技術的な話なので割愛しますが、これも私たちから見れば当然のことなのです。
反対にメリットとしては初期費用を大きく抑えられること(大抵は無料)、月間費用も契約内容によっては格安になることですね。もちろんその後の変更作業、技術サポートなどの制限はありますが。
結論として、「とにかく何でもいいからあればいい」という人、趣味の延長としての個人事業など、集客度外視の人にはお勧めします。が、それ以外の人、ビジネスで集客を考えて使う人は今一度メリット、デメリットをじっくり考えて決定するようにしたいものです。