今日、ある国際的な企業のお客様と話をしている最中に、ふと先日このブログにも書いた本社と支店の温度差について思い出しました。

2024年3月7日記事 本社と支店の温度差

日本国内にある支店と本社でも同じですが、世界中に支店があるような大きな企業だと、特に支店と本社の間に緊張感やスピード感のズレが生じるものです。そして支店が必死になって急いで対応しているにもかかわらず本社の方はのんびりと対応しているということが頻繁に起こります。

この差を埋めるには、私がこれまで経験した中では三つの方法があります。

1.本社に長期間行って、主な人たちと仲良くなる
支店から頻繁に連絡を取っている本社の人たちとは一度直接会い、同じ部屋で一緒に仕事をし、一回、二回くらい食事に行くのがベストです。そうして親しくなっておけば、物理的な距離を乗り越えて存在が近くになり、支店に帰ってからもお互いに連絡が取りやすくなり、スムーズに仕事ができるようになります。

2.本社に対して断固とした強い姿勢を示すこと
返事が遅かったり対応が悪い場合は、断固として強い姿勢を見せることも効果的です。返事が少しでも遅くなればすぐに直接電話し、容赦なく強い催促をします。これを何度か繰り返すと、相手も迅速に対応する習慣が出来上がります。

3.期限をきっちり決め、担当を名指しで決め、細かく連絡する
これはどんなビジネスでも同じですが、何か頼むたびに「XXさんに依頼します。」と指名にすること、「X月X日、日本時間のX時までに回答してください。」と期限を明記すること、そして期限前に2度ほど「期限は3日後です。」「期限は明日です。」という具合にメールすることです。面倒だと思いますが、これにより正確で迅速な対応をしてもらえれば、結局は一番近道なのです。

支店と本社は温度差があって当然です。それをいかに上手に埋められるかが、ビジネスマンの能力だと思うのです。