欧米企業のホームページを翻訳していると色々なことに気づきます。先日ある米国企業の役員紹介を訳しながら、日本とは違い仕事だけでなく、その人の考え方やプライベート面もアピールしていることに気づきました。
学歴や職歴、今の会社での役割を書いているところは日本と同じです。違うのは役割を示す肩書を書くだけでなく、それについてどういうミッションがあるかということまで書いていることです。例えば社長なら単に代表とか最高責任者とかいうだけでなく、「会社とお客様を成功に導くことがミッション」「XXを信じている」という書き方なのです。日本企業では滅多にないですね。
さらに、週末の過ごし方、家族のことまで一言書いてあるところもあります。
「週末はアウトドアに夢中!」
「日曜の朝、奥さんと二人で飲むコーヒーが何よりの楽しみ!」
という具合です。これは日本ではないでしょう!日本の大企業の役員紹介でこんなことが書いてあるとびっくりしますね。せいぜい、「趣味:ゴルフ・読書」というくらいです。
会社の肩書だけでなく、その人の個性や趣味までを大切にするカルチャーが、まだ残念ながら日本のビジネスに欠乏しているような気がします。