通常、情報弱者といえば、「マスコミ報道やインターネットなどに触れる機会が少なく、情報の入手において不利な環境にいる人。また、情報の価値や真偽の判断に慣れていない人」(goo辞典)のことをいいます。高齢者などでネットをうまく使えない人、通信環境が劣悪でネットを使いこなせていない人、情報があふれる中で多くのことに触れるものの、それらを判断できなかったり、吸収できなかったりする人がいい例です。
その一方で、若く、都心で通信環境が良いところに住んでいて、ツールを買うお金が十分にある人でも、あえてネットを使わない人もいます。あるいはネットを使っているものの、ネット不信に陥ってしまい、ネット上のどんな情報も一切信用できないとして自分から情報を受け付けない人も少なからずいます。
従来とは明らかに違うタイプの情報弱者です。
単にネットを嫌っていたり、ネットの情報を一切信じないというくらいなら大きな問題にはならないかも知れません。それが極端な場合、完全に引きこもってしまい、外部とは一切コミニケーションを取らないという例もあります。それが更に悪化すると、精神病の一種になるのでしょう。
余りにも情報が増えすぎた今、また余りにも便利になりすぎた今、新たな情報弱者が出てきているように思えます。