弁護士、会計士、税理士、社労士など専門性が高い職業、いわゆる士業の方々から郵便でダイレクトメール(DM)が送られてくることがよくあります。平均して月に4-5通は来ていると思います。世の中的に郵便によるDMは激減していることを考えると、極めて多いと思います。広告や営業活動に規制があった時代に活用されていた手法の名残りかも知れません。

さて、そんな士業の方々から届くDMも、人によってタイプが違うことに気づきました。

1.専門的な最新情報、問題になりやすいルールなどの説明をするもの
例えば社労士事務所から月1回郵送されてくるレターには、問題になりやすい残業代の話やパワハラ、セクハラの話、休日出勤の法律的な扱いなど、その時々に合わせたテーマが掘り下げて書かれています。経営者として避けれ通れない重要事項に関して事例を交えつつ、素人でもわかりやすく書かれているため、私は毎回必ず目を通しています。

また弁護士事務所からも、同じように最新の法律や問題になりやすい法律についてのわかりやすい説明が書かれたDMが毎月送られてきます。こちらも勉強になるので、私は常に読んでいます。

こういうDMなら歓迎ですね。

2.自分たちの近況をPRするもの
上記とは対照的に、専門的なことの説明ではなく、スタッフの話題や事務所の近況など、自分たちのことに関するアップデートが中心のDMもよくあります。中にはスタッフの趣味とか、お子様のこととか、家族旅行のことなどが書かれているものもあります。読んでいて微笑ましい感じはするものの、自分のビジネスにとってプラスになるものではありません。また、普段から付き合いがない事務所の人たちの話なら、ほとんど目を通すこともありません。

ブログやFacebookなどのSNSでは、あえて仕事を離れてプライベートなことや近況報告をアップすることにより、相手により親近感を持ってもらうという目的もあります。しかし、それほど親しくない相手や初対面の人がその人の趣味の話などを読んでくれるかは疑問です。ましてや、それが商売につながることは稀でしょう。

DMもブログ、SNSも同じです。やはり目的やターゲットをキッチリと定めておくことが大切だと思います。