何か大きな事件があり多数の被害者が出た時、被害者の家族や遺族が集まって一致団結し、「被害者の会」というのを結成し、共同で弁護士を雇って加害者を相手に戦うということがよくあります。
それとはまったく別ですが、大企業にある労働組合も意味としては似たところがあります。従業員は立場が弱いので、団結して会社を相手に闘うというものです。
また、この二つとは規模が違うものの、社内の同じ部署内、友達同士でも非公式にミニ「被害者の会」ができることがよくありますね。会の名前を付けて結成しているわけではないですが、ヒラ社員が集まって同じ上司や会社の悪口を言うのはごく一般的でしょう。
これはある意味で良いことだし、健全なことだと思います。そうやって日々のストレスを発散したり、仲間と慰め合ったりすることは不可欠です。ただしそれが過剰になり、毎日上司や会社の悪口ばかりで明け暮れるようになってしまったら問題です。
また、場合によってはみんなの意見を取りまとめて上司に訴えることだってありえます。正式な労働組合でなくても、従業員同士が団結し、最終的に前向きな解決ができるのなら、それは素晴らしいことです。
そういう機会が社内で生まれるのは自然であり、見方によって良い傾向なのです。