確かに…日本では滅多にありませんね。特に有名大学を卒業し、大企業や役所に勤めているエリートほど不可能に近いレベルかも知れません。
日本で自己紹介というと、一般的に「M銀行の鈴木です。」「東京大学を卒業、M銀行に入社し、T支店、A部を隔ててC支店の課長をやっています。」という具合に大学名、会社名、肩書を並べるだけのものが圧倒的多数です。自己紹介だけでなく、他人を紹介するときも同じですし、何かの紹介文に載せる内容もしかりです。その人が大学で何を専攻し、今は銀行の支店で何の課長をやっているかを問われることすら稀です。
日本的な履歴書と全く同じです。
しかし今の時代、本来なら大学名や会社名ではなく、大学で何を専攻して何を学んでいたか、会社ではどういう仕事をして、どういう力を発揮したか、プロとして何ができるのかが重要です。先日書いたスキルファーストの話と同じです。
特にグローバル化が進む中、日本の大学名や企業名は、私たちが考えているほど海外で有名ではありません。上記のような自己紹介をしたところで、日本では「立派な経歴ですね!」と言われますが、海外では軽くスルーされると思った方がいいでしょう。
それよりも、大学時代に何を研究したか、会社ではどういう活躍をしたか、どんな能力があり、何が得意かをハッキリと語れることが大事です。それなしに、単に「A商事の部長でした。」と言ったところで、残念ながら何の役にも立ちません。
学校名、会社名、肩書を一切使わずに自己紹介を出来るようになることが、これからの社会では大切です。