昭和時代、日本で高度成長期が始まろうとしている頃、日本では投資家が直接企業に投資できる環境が整っておらず、企業は資金を銀行から借り入れることが一般的でした。
その頃は銀行も企業を育てる、企業と一緒に成長するという思いが強く、二人三脚で企業の成長を後押ししたと言われています。今や日本を代表するような大企業でも当時は銀行の支援を受けていたと同時に、銀行もそうした企業と一緒に成長したというわけです。
ところがですね…。80年代、90年代は日本経済が好景気に沸き、銀行はそういう高い志が無くなってしまい、単に稼ぐための機関になってしまいました。銀行だけでなく、あらゆる企業が互いに助け合って成長するという発想ではなく、単なる儲け主義に走ったのです。
しかし、だからといってこれを批判することはできません。銀行だって一般企業だってボランティア団体ではなく、あくまで収益を生むことが目的です。それはどんな時代でも同じです。成功する企業は10社に1社以下なのに、やみくもに投資することができないのは当然です。
私たちホームページ作成や広告の仕事も同じです。起業したてという会社に対して(ある程度の調整はするものの)、完全無料にして「出世払い」とか売上に合わせた完全従量課金とかはリスクが高すぎます。残念ながら確率的にはその会社が成功しない可能性の方が高いのです。
お客様と二人三脚でともに成長するというのは理想ではありますが、現実的には難しいものです。