無料サンプルで集客する方法は昭和のアナログ時代からあります。

例えば新聞を定期購読してもらうのに最初の1か月無料というのは常套手段でした。化粧品の無料サンプル、サプリの無料サンプルというのは今でもごく一般的によくありますね。無料の試食なども同じです。

ある意味、商売の王道とも言えます。

これはデジタル時代になっても同じです。何かのネットサービスやアプリで最初の1週間は無料という方法は非常に一般的です。あるいは機能が限定された簡易版のみ無料で、全部の機能を使うためには有料版にアップグレードするというのも無料サンプルの手法と同じです。やはり、時代は令和になりデジタル時代になっても、無料サンプルがデジタル化された以外、まったく同じです。

ところが、デジタル時代の無料サンプルにはアナログにはない大きな違いが1つあります。

デジタル時代の無料サンプルにはコストが掛からないのです!

例えば新聞の1か月無料サンプルならその期間の配達コストや紙面のコストがかかります。化粧品や食べ物の無料サンプルだってコストが発生します。一方、ネットサービスやアプリをサンプルとして1週間使ってもらうことによる会社側の負担は(ほぼ)0なのです。

つまり、アナログ時代の無料サンプルなら万一誰も買ってくれなかった場合はサンプルにかかったコストが丸ごと赤字になってしまいますが、デジタル時代の無料サンプルなら、万一誰も買ってくれなかったとしても赤字にはならないのです。

アナログに比べてデジタルが有利なポイントは、こんなところにもあります。

デジタルなサービスはこの点を利用し、無料サンプルを積極的に活用するのも一つの戦略だと思います。