私はコロナ前インバウンドが急激に増えてきた時からこの話を何度も書いていますし、講演などで話したこともあります。そしてコロナ後、今またインバウンドが元通り、いやそれ以上に増えてきました。にもかかわらず、いまだに英語のメニューを置いていない店が多いのはどういうことでしょうか?

ここ渋谷の街にも非常に多くのインバウンド観光客がいます。中には店の前で美味しそうな写真をながめ、店に入りたそうな顔をしているにもかかわらず…どこにも英語が書いていないため二の足を踏んでいるという家族連れもみかけます。

入り口に一言、「English menu available」と、英語のメニューがあることを書いておくだけで入りやすくなるはずなのに…と思ってしまいます。

英語のメニューを作るのは、今の時代、パソコンやスマホ1つで簡単にできることです。勘の良い人なら10分もあれば日本語のメニューを英語に変換できるです。それをコンビニに行ってプリントするだけで出来上がりです。全部入れても1時間程度で出来るはずです。なのに、その努力すらやっていない店が多いのはどういうことでしょうか?

朝から晩まで、歩く時間も食事の時間も惜しんでスマホを操作している人たちは、一体何をやっているのでしょうか?

レストランが儲からないのは決して景気のせいだけではありません。ましてや渋谷ならちょっとした改善努力でいくらでもお客さんを呼び込める環境にあるのに、それをやっていないところが多いのは、とても残念なことです。