昨日のブログを書き終わって渋谷の街を歩きながら、ふと気づきました。回転寿司がインバウンド観光客に根強い人気があるのは、もちろん本場日本の美味しい寿司を安価で楽しめるのが大きな理由ですし、コンベアにのって寿司が回っているというアトラクションもあるでしょう。が、さらに自分で好きに選べるというのが大きな理由ではないでしょうか?

日本語を理解できない人にとって、一般的な寿司屋に行って好きなものを注文するのは至難の業です。いや、たとえ英語のメニューがあっても、店員さんに英語で説明されても、それがどんなものなのか理解不能でしょう。

その一方で、日本的に「おまかせ」とか「松竹梅」などのセットで出されるのは抵抗があるはずです。好きなネタ、嫌いなネタが必ずありますし、量的にも多かったり、少なかったりするはずです。寿司文化に馴染みが薄い人にとっては、「おまかせ」も「松竹梅」も何が出てくるか想像もつかないのは不安ですし、値段の付け方もよく理解できません。

その点、回転寿司ならすべてをクリアできますね。何より、自分の目で見て、自分の判断で自分が食べたいものだけを選べるというのは、とても魅力的なはずです。

回転寿司の根強い人気には、たとえ業種は違っても海外向けビジネスのヒントが隠されているような気がします。