「スターバックス成功の秘密」なんて類の話はたくさん本が出ているので、そちらに譲るとして。

私がいつも面白いと思うのはスタバの現地化戦略です。

そもそもスターバックスの創業は、イタリアのカフェをモデルにしていると言われています。イタリアのカフェで1日何度も常連が通い、1人で本を読んだり仲間と会ったりしてリラックスしている様子を見て、「自宅でも職場でもない第三の場所(サードプレス)」としてコーヒー屋が利用されていることを見て感心した創業者が、アメリカにも同じようなコーヒー屋を作ろとしたそうです。で、その際、単純にイタリアのカフェを物マネするのではなく、アメリカの文化に合ったアメリカ独自のスタイルを0から作り上げたからこそ、スタバは大成功したのだと、私は思うのです。これがイタリアのカフェそのものだったら今のスタバは無かったでしょう。

その現地化戦略のコンセプトは各国のホームページにも表れています。実はスタバのホームページは国によってデザインがまったく違うのです。アメリカ本国のスタイルをお仕着せにするのではなく、各国の文化に合わせてホームページのデザインを変えているわけです。だからこそ、スタバは世界展開にも成功しているだと思います。

もちろんその一方で、国を問わず「サードプレス」「美味しいコーヒーをリラックスして楽しむ」というスタバらしいコンセプトは統一し、頑固に守っているわけです。

どんなビジネスでも、このスタバの成功事例は学ぶべきものがあると思います。