私が20代の頃、ビジネス雑誌の表紙でそんな見出しを見たことを鮮明に覚えています。確かビジネスウィーク日本版だったような気がします。
そこに出ている写真は日本人と思われるスーツを着て飛行機に乗っているオジサマ二人組です。水割りを片手に三流の週刊誌を読んでいるシーンでした。そして、そのうしろの座席には欧米人と思われるスーツを着たビジネスマン二人がパソコンを開いて、何やら真剣な顔して話をしている写真でした。
これって今の時代でも全く当てはまっているような気がするのです。
私がよく見かける風景と一致しています。もっとも、今の時代なら週刊誌のかわりスマホをいじっている人が多いと思います。
で、そのスマホで何をやってるのかと言うと、もちろん仕事に使っている人も一定数いるものの、大抵はゲームをやったり、漫画を読んだり、スポーツのビデオ見たりといった有様です。時代が変わり、道具が変わっても、やっている事は何も変わっていないというわけですね。
実際、私が知っている限り、確かに欧米のビジネスマンは日中とても集中して仕事をやって、午後5時に家に帰りプライベートの時間を大切にする人が多い事は事実です。もちろん、全員が同じではありませんし中にはその勢いで夜12時~1時まで働いている米国のビジネスマンもたくさんいますし、逆に怠けている人もいます。
一方、日本では電車でも飛行機でも、空港のラウンジでも朝のカフェでも、サボっているオジサマが多いのがわかります。朝8時のカフェで、欧米人らしき人はパソコンを開いて一生懸命仕事をしているのに対し、日本のオジサマ方はスマホでドラマを見たり、ゲームをやったりしています。
日本の生産性の低さを象徴する1つの風景だと、私は思います。
