先日海外の人と話していて気づいたのですが、日本では講演などの最後に「ご清聴ありがとうございました」と挨拶するのが一般的です。この「せいちょう」は一般的に「清聴」と書き、「聴く」の尊敬語ですが、「静聴」と書くこともあるそうですね。つまり「何も言わず静かに聴いてくれてありがとう」という意味が含まれているわけです。
一方、英語圏でもこれと全く同じで、「Thanks for listening」と言うことも多々ありますが、もっと丁寧に「Thanks for your attentive participation 」と言うこともあるようです。これはつまり、単に黙って聴いていたのではなく、質問や議論などをして積極的に参加してくれてありがとうという意味です。
これだけで、大きな文化の違いを反映していると思うのです。
日本では学校教育の影響か、相手の言うことを黙って聞き、黙って受け入れるのが良いとされています。その一方で、欧米、特に米国では積極的に質問をし積極的に議論をするのが良いとされています。
会社の会議などでもしかりです。
日本の場合、特に古典的大企業では偉い人が喋ってる時は一切口を挟んではいけませんし、質問や意見を言うことも認められないのが一般的です。日本では上司の言うことを黙って聞き入れるのが優秀な社員なのです。欧米では積極的に質問をし、積極的に議論をするのが優秀な社員でしょう。
どっちが良い言うわけではありませんが、工業社会、大量生産の時代は上司に言われたことを黙って聞き入れられるのが良かったでしょう。
しかし、独創的な発想が不可欠となるこれからの時代においては、後者の方、つまり積極的に意見を言い議論できる方が良いのは間違いありません。
