一般的に「セクショナリズム」と言えば、お役所仕事で代表されるように決して良い意味ではありません。自分の担当以外の事は一切引き受けようとしないことを指しますね。
「それは私の担当ではありません」を口癖にしている人は、まさにセクショナリズムが強い人であり、悪い見本のような人でしょう。
ところがですね…、
場合によっては、これが良い方にも働くのです。
セクショナリズムがない人は、自分の担当範囲に区切りをつけず、幅広く多くのことを引き受けようとします。もちろんそれは依頼する方にとっては嬉しいことですし、引き受ける方も色々な意味で良い勉強になって、自分を成長させるチャンスになるでしょう。
その一方で、多くを引き受けすぎるために、自分の仕事が回らなくなったり、労働時間が極端に増えたりすることが多々あります。日本企業の中で仕事ができる人というのは、このパターンにあてはまる人が少なからずいるはずです。
単に自分が回らないとか、仕事の時間が増えるだけならまだしも、その結果として無責任な仕事になってしまうこともあり得ます。一度引き受けてしまうと次々に依頼が来てしまい、もし、その人がその専門でないのであれば、だんだんと仕事の質が落ちてきてしまいます。
そうなると依頼した人には迷惑がかかりますし、自分にとっても信頼を失う事態に陥りかねません。
良かれと思って、引き受けたことが本末転倒になってしまうのです。
自分の仕事に囚われず、広く多く引き受ける事は素晴らしいことですが、ときにはセクショナリズムになりきって必要以上の仕事は断ることが、相手の為にも、自分の為にも大切なのかと思います。
