昨日、カスハラ防止やパワハラ防止の話を書いていて、ふと思い出したのが、それよりずいぶん前から施行されているセクハラ防止法です。

昭和時代は上司が女性に性的嫌がらせをしても見過ごされていましたし、それが当たり前という風潮すらありました。中にはかなり過度な性的嫌がらせをしていた人もいました。本来なら許されないことでした。

それがセクハラ防止法によって大きく減少したのは素晴らしいことだと思います。もっと早く実現すべきだったことです。

ところが、その一方で昨日の話と同様に、行き過ぎたセクハラ防止はマイナスの影響も生み出しています。

特に学校や会社などのコミュニティでは、セクハラ防止を意識しすぎるあまり、男性が女性を気軽に食事に誘うことすら控えるようになってしまいました。特に日本では、学校でも会社でも一年違うだけで上下関係が生まれ、上司と部下のような関係になることがあります。そのような上下関係の中で、軽い気持ちで食事に誘ったとしても、それだけでセクハラと受け取られてしまう可能性もあります。

学生ならまだしも、社会人として企業に勤める立場になれば、セクハラと扱われることは絶対に避けなければなりません。そうなると、リスクを取ってまで男性が女性を食事に誘うこと自体が難しくなってしまいます。

それが当たり前となってしまった今、二十代の人たちが自由に恋愛すらできなくなっているのではないかと危惧しています。

日本社会の少子化について、この問題が原因の一つとして取り上げられることはあまりありませんが、私はこれも未婚者が増えている大きな要因の一つではないかと思います。

セクハラ防止はもちろん大切です。しかし、それが行き過ぎることのないよう、通常の人間関係や交際が自然に認められるような雰囲気を社会として作ることも大事なのではないでしょうか。