先日、この数年にわたって取引をいただいている海外のお客様に新規プロジェクトの提案を出したところ、そのわずか数時間後に50項目もある質問リストが送られてきました。

こんなことは過去にはありませんでした。優秀なアシスタントを採用されたのか何か方針が変わったのかなと思いつつリストを見てみると、かなり意外なことや的外れなことが沢山書いてあるのです。

例えば、「支払い条件が提案書に書かれていない」「担当者の緊急連絡先を明記してほしい」など、もう何年も取引をして普段何の問題もなく業務が回っているのに、「なぜ今さら?」と思う内容です。

さらには、すでに完了していることやお客様の方で必要ないとされていること、そもそも本プロジェクトとは関係のないことまで記されています。

そこで気づいたのですが、このリストはAIによって自動的に書かれているっぽいのです。おそらく、提案書をそのまま貼り付けて「この提案をチェックして」とか、「質問とコメントをまとめて」といった依頼を生成AIに出したのでしょう。そうすると、過去の経緯や今の取引関係、「あうん」の呼吸で通じていること、二社間で既に暗黙の了承になっていることなどは(当然)AIに考慮されていないわけです。

また、別の海外のお客様ですが同じようなことがありました。新規に作ったテストページに対するコメントリストをAIで作成して送ってこられたのです。コメントの中にはびっくりするような細かい指摘がある一方で、やはり既に決定していることや途中のやり取りで解決済みになっていることなど、これまでのいきさつや背景を理解していないコメントが散見されたのです。

これも昨日書いたWorkslopの一つですね。AIが自動生成した過多な情報により仕事が逆に増えてしまうわけです。

私たちは、いかに早くそれがWorkslopであると見抜き、余計な時間を使わないようにポイントだけを素早く判断して、効率的かつ正確な回答を返すといった新しい能力が求められるようになってきました。