「もしネットがなかったら?」「もしスマホがなかったら?」と時々考えることはありませんか?

最近はそれに加えて「もし生成AIがなかったら?」もありますね。いずれも、そもそも私たちが子供の時はなかったし、それでも不自由なくやっていたはずなのですが….。

もちろん、それ以前は「電気がなかったら」「水道がなかったら」もあったはずです。しかし200年前はそんな生活だったわけです。

さて。
昨日ふと思ったのは、「Googleマップがなかったら?」です。

仲間との飲み会で、誰も知らない店なのに、みんな現地集合でピッタリ時間通りにやってきました。あのメンバーなら全員がGoogle Mapをスマホで見ながら来たことは想像に難くありません。

それが無かった時代は、もちろん紙の地図でした。私は営業マンだったのでカバンの中に常時ポケット地図が入っていましたし、どこのオフィスにも大抵は大きな地図が1つ2つはあったでしょう。電話で住所を聞いて、地図でおよその位置を確認し、覚えるかコピーを取るなどしてから出かけたわけです。

紙の地図を使う際、最寄り駅に着き、まず方向を把握することから開始します。駅前の目印になる店や建物を探し、地図の向きと合わせて方向を定め、そこから歩き始めます。そして次の目印を見つけ、その先の何本目の道を右に曲がって、それから….というような手順だったでしょう。しかし紙の地図なら番地を元に大体の場所を把握することはできても、よほど大きな建物などでない限り地図には名称が出ていないので、正確な場所までわかりません。近くまでいって少し歩いて探す必要がありました。そのため、初めての場所はかなりの余裕をもって行くことが必須でした。

今ではGoogle Map一つですべて解決します。

その一方、今思えば紙の地図を使うことはとてもよい頭の体操になっていた気がします。目印を探したり見渡したりして、街の風景を楽しむこともできたでしょう。そのため一回行けば大抵は街のイメージが頭に残っていたものでした。それが今はずっと下を向いたままでスマホの地図を見ながら歩くので、街を見ることもありませんし、考えることもありません。

ふと、そんな歩き方が懐かしくなってしまいました。
だからと言って、紙の地図に戻る気もしませんが。