ある会社の謄本を取得する必要があり、ネットで調べたところ、いつの間にかオンラインでの発行申請ができるようになっていたので、早速試してみました。

とはいえ紙の謄本が必要だったため、最終的には郵送してもらうか、時間がなければ近くの法務局に取りに行かなければなりません。それでも大きな進化です。役所に行ってから紙の申請書に記入したり、手数料の印紙を購入したりする手間や待たされる時間をを考えると、やはりオンラインは便利です。

そのオンライン手続きは、決して「最高に簡単」というわけではありませんが、思ったほど面倒ではなく、これなら悪くないと感じました。

ところが…。
昼休みに法務局に行き、オンライン申請専用の受け取り窓口に行ってみると、いきなり目の前に「受付票」と書かれた紙を置かれ、記入するように言われました。

「オンライン申請したのに、紙に手書きする必要があるのですか?それではオンラインの意味がないのでは?」と尋ねてみたところ、「あっ。受付画面のコピーがあれば大丈夫です。」とのこと。私はスクショを保存してあったのでスマホの画面を見せてみると、「いや。受付画面は印刷して持ってきてください。」と言われ、結局、受付票に住所+名前+受付番号を手書きすることになってしまいました。

これではオンラインで申し込んだ意味がありません。
典型的な役所仕事と言えるでしょう。

1990年代後半に起こったIT革命で、日本は他の先進国に先駆けてパソコンやネット回線といったハード面を整備しました。しかし、生産性向上という観点では大きく差をつけられてしまいました。

海外ではIT化によってペーパーレスが一気に進み、業務効率が大きく改善されたのに対し、日本ではパソコンやネットを使っても、最終的には紙に印刷し、手書きで署名し、ハンコを押すという作業が残っているままです。場合によっては、パソコンを使う分だけ手間が増え、かえって生産性が低下しているケースすらあります。

残念ながら、次のAIの時代になっても日本が他国に負けないレベルで生産性を向上させるのは容易ではなさそうです。