アウトレットなどのレジに行くと、「当店のアプリはお持ちですか?」と聞かれることがよくあります。

そして、「確か2〜3年前にインストールした気がするな」と思い出してアプリを開いてみると、いきなりログイン画面が表示されます。IDは大抵メールアドレスなので問題ありませんが、パスワードが思い出せません。何通りか試してみても結局ログインできず、再設定や再登録を促されます。

ログインしない限り会員証を提示できず、割引特典も受けられません。しかし後ろには人が並んでいますし、その場で5分、10分もかけるわけにはいかず、結局あきらめることになります。

こうした経験、皆さんもあるのではないでしょうか。

また、「アプリを入れれば今日から割引になります」と言われて即インストールしたものの、会員登録をしなければ使えないケースも時々あります。その登録も、メールアドレスだけでなく、氏名(しかも漢字とふりがな)、住所、電話番号、誕生日まで必須になっていることがあります。これをレジの前で入力する気にはなれず、やはり断念してしまいます。

アプリを通じて割引を提供する代わりに個人情報を取得したいという店舗側の意図は理解できます。しかし、それが本当にユーザー目線で設計されているのかは疑問です。場合によっては企業の意図というより、アプリ開発会社が深く考えずに一般的な必須項目を設定しているだけ、という可能性もあるでしょう。

運営側や開発会社は、ユーザーにとっての利便性、自社のメリット、そして利用目的を総合的に見直した上で、本当に使われるアプリとは何かを改めて考える必要があると思います。