この仕事を始めた頃から今に至るまで、よく話題になるテーマです。
デジタルネイティブ世代とは違い、私と同世代か少し上の世代の人たちは、とにかくホームページを印刷したがる傾向があります。しかし残念ながら、ホームページは印刷を前提に作られていないため、そのままではきれいに印刷することはできませんし、印刷したとしてもパワーポイントのような配布資料やプレゼン資料としては使いにくいものです。
幸い、最近のブラウザには表示内容をそのまま印刷できる機能やプラグインもあり、見た目に近い形で出力すること自体は比較的簡単になりました。しかし、ホームページとパワーポイント資料は次の点で本質的に異なるものです。
1. ホームページはスクロールが前提
PCでもスマートフォンでも、ホームページは縦に連続して情報がつながっています。言い換えれば、下に向かって伸びる「1枚の長い資料」のようなものです。これをA4などの用紙に分割して印刷すると、どうしても中途半端な位置で内容が切れてしまい、見づらくなります。
2. ホームページには独自のルールがある
営業資料やプレゼンテーションと異なり、ホームページは完全にユーザー主導です。ユーザーは検索してたどり着き、開いた瞬間に自分の求める情報があることを期待しています。それがなければ、すぐに離脱されてしまいます。いわゆる「3秒ルール」です。
そのため、最初に表示される部分で「何のサービスか」「どんな会社か」を明確に伝えることが不可欠です。全員が最後まで見てくれることを前提としたプレゼン資料や紙の資料とは、大きく異なるポイントです。
当然、伝える順番も異なってきます。
ホームページをベースにパワーポイント資料を作ることも、その逆も可能ですが、両者の性質の違いをしっかり理解した上で設計することが非常に重要です。
