ニュースによると、各航空会社でプレミアムエコノミー、いわゆる「プレエコ」の利用が急増しているそうです。理由はいくつか挙げられていましたが、ビジネスの視点で見ると、これは「中間層の取り込み」だと私は考えます。

「低」と「高」の差が大きく、肝心な中間層を取りこぼしているケースは、さまざまな業界で見られます。私が思い浮かべたのは英検の準1級です。かつては2級と1級しかなく、その差があまりにも大きかったため、中間に準1級が設けられ、大きな成功を収めました。実際、私の周りでも「1級は難しいが、準1級なら」と受験する人が多くいます。

ホテル業界も同様です。格安のビジネスホテルと超高級ホテルの間にある、「ちょっと贅沢」な価格帯のホテルが人気を集めています。レストランでも、最高級ではないものの、特別な日に少し背伸びして訪れたくなるような店がヒットしているケースが多く見られます。

航空業界においても、エコノミークラスとビジネスクラスの価格差は非常に大きいものです。例えば、エコノミーが10万円に対してビジネスが50万円といったケースも珍しくありません。プレミアムエコノミーは、まさにその中間に位置し、「ビジネスは無理だけど少しだけ贅沢したい」と思う小金持ち層やエリートサラリーマン層をうまく取り込んだといえるでしょう。

業種を問わず、自社のターゲット戦略がこの肝心な中間層を取りこぼしていないか、一度見直してみることが大切です。それだけで新たなビジネスチャンスが見えてくるかもしれません。