ここ数年、渋谷の街では「歩きスマホをやめましょう」と書かれた張り紙をよく見かけるようになりました。繁華街ではアナウンスも流れています。しかし、私が見る限りでは、その効果はほとんど感じられません。

何も歩きスマホに限った話ではありません。歩いているときだけでなく、多くの人が電車を待つ間や食事中、トイレに入るときでさえ、寸暇を惜しむようにスマホを操作しています。

では、それで本当に生産性は上がっているのでしょうか。

私自身は歩きスマホはしませんし、食事中にスマホをいじることもありません。ただ、その間に仕事の重要なメールが来ていないか、SNSでコメントが届いていないか、面白いニュースが出ていないかと、多少気になるのも事実です。しかし冷静に考えれば、数分を惜しんでまでチェックしなければならないことは、ほとんどないはずです。

他の人はどうなのでしょうか。

歩く時間や食事の時間まで削ってスマホを操作することで、本当に大きな成果につながっているのでしょうか。あるいは、それによって仕事の効率が向上しているのでしょうか。

むしろ、こうした習慣によって集中力が分散し、生産性が下がり、仕事の質が落ちている人が増えているのではないか――そんな気がしてなりません。