生成AIを多くの人が日常的に使い始めたことで、生成AIが生み出す「無駄な仕事」が加速度的に増えていることについて、このブログでも何度か書いてきました。私自身も日々悩まされていますし、同じように感じている方も増えているのではないでしょうか。
ところが先日、友人とこの話をしていて気づいたのですが、実はこうした現象はAI以前から存在していたというのです。
例えば、パソコンが普及したことで多くの業務が劇的に効率化されたのは間違いありませんが、その一方で、それまで存在しなかった無駄な作業も生まれました。ネットワーク設定やメール設定がうまくいかず、何度もやり直して時間を浪費した経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
Excelで計算しながら、式が正しいかどうかを電卓で再計算して確認する人もいまだに多くいます。Wordで作成した文章の誤字脱字をチェックし、修正するために時間を費やすことも同様です。便利になる一方で、仕事が増えている側面も確かにあります。
スマートフォンも同じです。安全に使うための設定やアプリの管理に時間を取られるだけでなく、常に手元にあることで、ちょっとした隙間時間にニュースを見たり、メールやチャットをチェックしたりと、結果的に必要以上の時間を使ってしまう人も多いでしょう。ゲームやSNS、動画に没頭するあまり必要以上に時間を使っている人も沢山いるハズです。
もちろん、これらの無駄な作業と、私が問題視している生成AIによる過剰な情報生成やそれによる無駄な仕事(Work Slop)とは性質が異なります。しかし、結果として私たちの時間を奪っているという点では共通しています。
結局のところ、パソコンもスマートフォンも、そして生成AIも、すべては単なる道具に過ぎません。それをどう使い、どこまで制御できるか…最終的に問われるのは、使う側である人間であることは時代を通して変わりません。
