会社や学校でもなく、自宅でもない「第3の居場所(サードプレイス)」というコンセプトでスターバックスが創業された話は有名です。
もちろん、スターバックスに限らず、会社帰りによく立ち寄るバーやスポーツクラブ、お気に入りの公園など、自分にとっての“第3の居場所”を持っている人は少なくないでしょう。
最近聞いた話では、今の時代、多くの人にとってSNSがその居場所になっているそうです。
なるほど。そう言われてみると私自身も空き時間に「みんなどうしているかな」「何か面白い話はないかな」と思いながら、FacebookやInstagramを開くことがあります。人によっては、時々どころか、中毒のようにSNSをチェックしている人もいるはずです。
その理由の一つは、SNS上に広がるバーチャルな空間が、職場や学校でも家庭でもない、自分にとって居心地の良い“第3の居場所”になっているからなのだと思います。
これを単なる居場所ではなく、「心の拠り所」と表現する人もいます。仕事や勉強、家庭のことで疲れたときに、少し息を抜くための空間。現実から離れてリラックスできる場所。そして、なんとなく自分を受け入れてくれるように感じられる場所―いきつけのカフェと同様、SNSにはそうした役割があるのでしょう。
昭和の時代なら、中年のサラリーマンが会社帰りに行きつけの飲み屋へ寄り、ママさんや常連客と雑談をして気分転換していました。今の時代におけるSNSは、それに近い存在なのかもしれません。
SNSやスマホ依存の問題ばかりが取り上げられがちですが、実は現代人にとって、大切な“心の居場所”にもなっているのだと思います。
