中学生か高校生の頃、漫画で読んだ言葉なのですが、妙に印象に残っています。今でもビジネスの話をするとき、私は時々この言葉を使います。

もともとはパチンコ用語で、「解放台」と「回収台」がある、という話でした。漢字を見るだけでも何となく意味は想像できますね。

解放台とは、玉が出やすい台のことです。腕に関係なく、どんどん玉が出て、お客さんが儲かりやすい台です。一方、回収台はその逆で、なかなか玉が出ず、お客さんが少しずつお金を使っていく台です。

当然ながら、店側としては解放台でお客さんを呼び込み、回収台でしっかり利益を出すという構造になっています。

実は、これは多くのビジネスにも共通しています。

例えば、大手ハンバーガーチェーン。ハンバーガーそのものは品質維持に意外とコストがかかり、それほど利益率は高くありません。しかし、ポテトやドリンクは原価率が低く、会社にとって大きな利益源になります。

今の時代なら、スマホアプリの無料版も同じでしょう。無料版自体では利益が出なくても、そこから有料版へアップグレードしてもらうことで、大きな収益を得るわけです。ゲーム業界なども典型例ですね。

また、弁護士や税理士など、専門性の高いビジネスでも似た構造があります。入口となる相談を低価格または無料にし、そこから本格的な案件につなげていくケースです。

もちろん、すべてのビジネスがそうとは限りません。しかし、多くのビジネスでは、この「解放台」と「回収台」の仕組みをどう設計するかが、大きな戦略の一つになると思います。