「中国版ロールスロイス」とも呼ばれている中国の超高級車「マエストロ」が、発売から1年で17,000台を販売し、ロールスロイスはもちろん、これまで中国で最高級車として定番だったBMWやメルセデス・ベンツの最上級モデルを一気に上回ったそうです(*)。

この車には、中国の Huawei の技術がふんだんに使われており、最新のハイテク機能が満載とのことです。

私が興味深いと思ったのは、この結果そのものよりも、中国富裕層の考え方です。

日本に来る中国観光客を見ていると、30年前の日本がそうだったように、ヨーロッパの伝統的な高級ブランドを爆買いし、自慢げに持ち歩いているようなイメージがあります。もちろん、そういう人たちも実際にいるのでしょう。

しかし、今回の事例を見る限り、必ずしも全員がそうではないようです。

ブランド名よりも中身を重視しているのかもしれません。
伝統よりも革新性を評価しているのかもしれません。
自国ブランドへの信頼や誇りが高まっているのかもしれません。

理由は分かりませんが、少なくとも「中国人=欧州高級ブランド好き」と一括りに考えるのは、大きな間違いなのでしょう。

同じように、日本製品なら誰からも好かれるという考え方も幻想に過ぎません。

中国市場向けにマーケティングを行うのであれば、ターゲット層が何を重視しているのか、その価値観や購買行動を綿密に調査し、正確に狙いを定めることが不可欠だと思います。

(* BigGoファイナンス 2026年5月27日)