確か20代の頃に読んだビジネス雑誌に書いてあった、すかいらーくの失敗談です。何十年も前の話なのに、今でも鮮明に覚えています。
当時は、すかいらーくの低価格版としてガストが登場した頃でした。ところが、当初は思ったほどガストが伸びず、その原因を分析したところ、「安いけれど、それなりのものしか出てこない」ので、お客様がつかなかったという話でした。
そのときの社長さんが、確かこんな趣旨のことを語っていました。
「自分の考えが間違っていた。100円ショップが人気なのは、100円以上の価値があると思える商品を100円で売っているからだ。安いから、安いなりでいいのではない。『安いのに、こんなにサービスが良く、こんなに良いものが出てくる』と、お客様に思っていただかなくてはいけない」
この話が、なぜか強烈に印象に残っています。
ニトリの「お、ねだん以上。」にも通じる考え方ですね。これは、多くのビジネスに共通する心理だと思います。
私たちの仕事もしかりです。
私たちは、他社と比べて比較的安い価格で仕事をしていると自負しています。しかし、お客様から「安いから、仕事もそれなりだね」と言われてしまったらアウトです。
「この値段で、ここまでやってくれた」
「この品質、この対応でこの値段なら、他社に乗り換える理由がない」
そう言っていただけるように頑張らなくてはいけません。価格が安いこと自体は強みにはなりません。「価格以上の価値がある」と感じてもらって、初めて安さが本当の強みになるのだと思います。
