日本語だと「しかし」が逆説の接続詞に当たりますし、文中で頻繁に使われる「が」も本来なら逆説に使うものです。この中で特に「が」は逆説でもない時に多用される傾向があります。

逆説としての使い方:
「この料理は安いが美味しい。」
…安い料理はまずいという常識に反している。

逆説ではない使い方:
「この店は雰囲気もいいが、サービスもいい。」
…雰囲気がいいこととサービスがいいことは反していない。
「昨日友人と食事に行ったが、美味しかった。」
「初めて食べる料理だったが、美味しかった。」
いずれも逆説ではないのに「が」が使われています。でも日本語では違和感がないでしょう。

ところがですね…これを英語で「but」と訳して多用してしまうと、とても違和感があります。
「The atmosphere is good, but the service also is good.」
「I went out for a dinner with friends, but the food was delicious.」
「My first time to eat that food, but it was delicious.」
いずれも「and」が正解です。

とくにビジネスでは、正しいことを話しているのに「but」でつなげると、前に言ったことが覆ってしまいますし、筋が通らなくなってしまいます。

英語がかなり上級者の人でもよくやってしまうので、要注意です。