もし、毎日ピッタリ夕方5時に退社している人が2時間残業して夜7時まで残っていたら大きな違和感があるはずです。いや、2時間どころか30分でも残れば違和感があるでしょう。

ところがですね…この人が毎日6時間残業して夜11時に退社する習慣がついていたらどうでしょう?8時や9時に退社するのも大きな違和感があるに違いありません。

20年くらい前までの日本企業は大半がそんな感じでした。毎日11時、12時まで残るのが当たり前であり、そういう習慣が身に付いてしまっていたのです。そんな中で7時に帰ろうとすると、「どうした?何か用事でもあるのか?」と言われたものです。まるで用事がないと7時に帰ってはいけないような雰囲気です。個人ではなく、会社として残業習慣が染みついていたような気がします。

一方、今は社会が厳しくなり会社ぐるみで半ば強制的に深夜まで残業することも(ほぼ)なくなりました。でも一人一人はそういう習慣が残っているかも知れません。やはり毎日10時まで残っている人は7時に帰ることに違和感があるはずです。

私は業務上必要な残業や仕事をひたすら頑張るための残業は否定しません。しかし単なる習慣での残業なら、直ちに改めるべきだと思います。