例えば工業製品なら日本製が高品質なことは世界的にも有名なので、海外に売る時に日本製品であることをアピールするのは効果的でしょう。その他にも日本独自のもの、例えば日本食や日本酒、日本文化、日本語に関連するものなら日本発をウリにするのが正解ですね。当然、日本から海外向けに販売されるものの大半は日本製をアピールする戦略を取っているのが現実です。

一方、日本がそれほど強くない分野の製品やサービスはどうでしょう?例えば日本酒でなくワインなら日本製であることをウリにしたところで珍しいという意味で喜ぶ人はいても、それ以外にはアピールできないはずです。ITならハードは日本製でアピールできますが、ソフトは(アニメなどを除き)日本製ではアピールできません。教育分野、スポーツ分野などでもしかりです。これらの分野は日本発をアピールすることなく、世界的な土俵で実力のみで戦うことが求められます。スポーツなど「日本人だから」といってひいきにされることはありません。

そもそも工業製品だって日本製が良いとされ出したのは数十年前の話です。それ以前は日本製はむしろ劣悪とされていた中、先人たちが品質だけで勝負に出て今の地位を勝ち取ったわけです。

日本発をウリにできない分野で勝つには本当の実力と強いマーケティングが必要というわけです。