先週米国に行って、つくづく経済の力強さを実感してきました。

具体的に何がというわけではないものの、日本でもよく言われているように物価が非常に上がっていることと、それに対して米国の人たちがフツーに生活を楽しんでいる様子を見ると、やはり日本との違いを感じずにはいられません。

渋谷だって上の写真と同じように混雑し、にぎわっています。しかし渋谷の場合は地元の人たちでにぎわっているのは立ち飲みや大衆居酒屋などの激安店が中心です。ショッピングもブランド店で買い物しているのはインバウンド観光客ばかりです。ニューヨークの場合は高級ステーキハウスも高級百貨店も地元の人たちでいっぱいです。みんな本当に楽しそうです。

よく報道されている物価高に関しては、日本が30年間低空飛行を続けていたために格差が開いただけのことだと思うのです。米国の物価が異常なのではありません。経済成長もしかりです。

先進国なのだから、物価上昇率が3%なら別に高くはありません。それが20年間続いたとすると、1.03の20乗で2.4倍になっているはずです。そして円が30年前の1ドル111円から150円になっているので、為替だけでも日本にとっては1.35倍に米国の物価が上がったわけです。そうすると2.4x1.35で3.24倍、つまり30年前の3倍以上になっているというわけです。もちろん1ドル80円だった時を考えると、その差はさらに拡大します。

別に物価が上昇すればいいというわけではありませんが、経済の強さを示す指標の一つであることには違いありません。

日本がこのまま低空飛行を続けていては、本当に後進国になってしまいます。「俺たちはユニクロと立ち飲みで十分。」なんて開き直っていないで、もっと危機感を持つ必要があると思います。