何回かこのブログに書きましたが、先日数字を見て改めて考えさせられました。

2022年のベンチャーキャピタル投資額は1位の米国か1984億ドル(約30兆円)、2位の中国が495億ドルなのに対し、日本は43億ドルだったそうです。米国の50分の1、中国と比べても10分の1以下というお寒いレベルです。(出典:CB Insights)

よく言われていることですが、スタートアップ企業の数を比較しても同じです。ダントツに日本が少ないかことがわかります。

この原因は色々とあります。会社を興して登記する手続きが非常に複雑なこと、オフィス環境が悪く、探したり借りたりする手間が大きいこと…などなど言われています。これに対し、政府や行政も色々な対策を立てていますし、それは歓迎すべきことです。しかし、いずれも起業する決心があれば乗り越えられることばかりです。というか、そのくらい難なくできなければ、その後の会社経営なんて出来るはずがありません。

それより私が考える一番の原因は、日本の文化です。令和の時代になってもいまだに一流大学を卒業して一流企業に就職することを良しとする考え方でしょう。そしてそれがすべてであり、それ以外のことを目指す人を変人扱いし、劣等生扱いする文化です。またチャレンジ&失敗を認めず、失敗した人を「それ見たことか!」と、嘲り笑う文化です。

そんなことを言っているから優秀な人や一流大学を出て起業する人がなかなか出てこないのです。

制度や助成金は大いに結構ですが、教育を変え、根本的に文化を変えていかない限り、日本が米国や中国に追いつくことはできません。