空港のアナウンスを聞いて、ふと気づきました。

「札幌行き、16時15分発、JAL000便をご利用のお客様へご案内します。」

というアナウンスで、詳細項目の順序が「1.行先、2.出発時刻、3.便名」になっているのです。何度聞いても、必ずこの順序なのです。

これって、とても理にかなっています。

自分が飛行機で羽田から札幌に行くとき、一番間違いなく覚えているのは行先です。その次は出発時刻ですが「16時10分だったか、15分、いや20分だったか…」という程度です。そして、まず覚えていないのは便名です。多くの人が同じではないでしょうか。すべて正確に覚えている人は別にして、何か一つしか覚えてないとすれば、それは100%、行先でしょう。これを覚えていない人はいませんね。

なので、アナウンスもこの順序にすれば、該当する人の関心を引く可能性が一番高いわけです。

「札幌行き、16時15分発、JAL000便」
「JAL000便、16時15分発、札幌行き」
…比べてみると明らかです。

もちろん、空港だけでなく、あらゆるアナウンス、いや、スピーチやプレゼンテーション、そして普段の会話やメールでも同じです。

あらゆるコミニケーションで、相手の関心を引き、理解を促し、記憶に残してもらうためには順序がとても重要なのです。