ホームページに限らず、あらゆるデータ分析について言えることです。当たり前なのですが、調査対象がある程度大きくないと、データ分析結果の信頼性は低くなってしまいます。

例えば3億人以上いる米国でわずか10名の人から話を聞いた結果だけを見て「米国人はこう考えているんだ」とか「これが米国なんだ」と結論付けるのは間違っています。最低でも1万人くらいを調査しないと全体の傾向はわからないでしょう。

また、わずか5人しかいない会社で女性が3人いるからといって「この会社は女性比率が高い」というのも、間違ってはいないものの、ほとんど意味がない分析です。これが5万人いる会社で3万人が女性なら、堂々と「女性比率が高い会社」といえます。

ホームぺージのアクセス解析もしかりです。極端な話、月のアクセス数が10PV程度しかない中で、「大阪からのアクセス30%で最も多い」「女性が60%で多い」というのは、あまり意味があるデータ分析とは言えません。アクセスが10万PVくらいある中でのパーセントとは価値が違います。

データをしっかり分析し傾向を知ることはとても大切ですが、アクセス数が少ない小さなホームページでの傾向分析は、その意味は限定的だと認識しておくことも大切です。