私自身、大企業に勤めていた20代、30代の頃は休日に仕事をすることはもちろん、仕事のことを考えることも嫌いでした。土日にやっていた会社行事も許しがたいくらいに大嫌いでした。ONとOFFをハッキリわけるというのが私の考えだったのです。しかし当時はまだ休み返上で仕事をする人がエライとされていた時代だったので、私は完全な異端児でした。

時代は変わり、今はゆとりの時代。働き方改革などにより、その当時の私の考えが当たり前になりました。いや、それどころか休日出勤や会社行事などはご法度になってきました。それは素晴らしいことだと思います。

しかしその一方で、今、自分の会社を持ち、自分で自分が好きな仕事をやる立場になると、休日に仕事をするのがむしろ当然になってしまいました。いや、それどころが仕事が何より楽しいのだから、それが自分にとって一番なのです。

ふと思ったのですが…世の中、立場を問わず仕事好きな人は沢山います。私がよく知っているコーヒーショップの若いスタッフさんは、コーヒーが何より大好きで、休みの日もコーヒーを飲みに行ったり、自分が勤めている店の系列店に行って味見をしたりということを楽しんでやっています。もちろん仕事上でもプラスだし、上司の評価も高いでしょう。それはそれで、素晴らしいことだと思うのです。

働き方改革は賛成ですが、画一的な考え方や価値観を全員に押し付けるのは、少し違うような気もします。