今の時代、多くの会社であえて正社員を雇用せずに外注や外部委託をフル活用しています。その一番の理由はもちろんコストと柔軟性です。
正社員を雇うとなると採用費用に加えて税金、社会保険など膨大な間接費用が発生しますが、外部委託だと委託料のみなので、特に短時間や小さな仕事の場合は有利です。さらに正社員を雇用すると世界でもトップレベルの厳しい法律に縛られるため、煩雑な手続きがあり、厳しい労働規制に従わなければならず、さらに簡単に解雇することができないようになります。外部委託の場合はこれらがなく、圧倒的に楽です。
そしてさらに先日お話しした経営者から聞いた話では、外部委託だと社員と違って適度な緊張感が保てるのが良いとのことでした。
なるほど!それは考えたことがありませんでしたが、確かにその通りです。
社員になってしまうと(ほぼ)終身雇用が保証されているため、滅多なことでクビになることはありませんし、減給になることも滅多にありません。そうすると緊張感が緩み、ひどい場合、仕事で手を抜く人も出てきます。これが外部委託だと何かあればすぐに解約になってしまったり費用を下げられてしまうため、受ける方は常に全力で頑張るしかありません。
その一方で依頼する方だってしかりです。いい委託先は他に取られるリスクが常にあります。そのため、依頼するときも丁寧に正確に行いますし、メールのやり取りだって常に迅速を心がけます。
その結果として質が高い仕事ができるというわけです。
もちろん外部委託にも問題点は多々あるものの、こうした良い面を最大限に活用すれば生産性を大いに上げることも可能だと思います。