最近、ある人気チケットを取るために予約開始時刻と同時に予約サイトにアクセスしてみたところ、「ただいまアクセスが集中し、つながりにくい状態です。誠に申し訳ございません。しばらく時間をおいてから再度ご利用ください。」という画面が出てきました。
それから何度も再読み込みし、キャッシュクリアして再アクセスし、別ブラウザで再アクセスし…を繰り返したところ5分後にやっと通常画面が表示されました。で、「やった!」と思って購入ボタンを押すと、「販売終了」と出てきました。
5分間で完売してしまったのですね。仕方ありません。
しかし不思議なのはこのシステムです。中小企業が使う格安レンタルサーバや既製品のシステムならともかく、日本屈指の予約サービス会社ですよ。当然、ピーク時に殺到するアクセス数を考えた上で負荷分散の仕組みを設計し、構築しているはずです。銀行や証券のシステムだってピーク時の何倍までも耐えられる計算で作られているものです。そこまでお金をかけていないのでしょうか?あるいは「仕方ないこと」で済ませているのでしょうか?
「販売開始と同時につながらなくなり、5分後にやっとつながったと思ったら完売だった」という話は、電話時代とまったく同じですね。これだけ技術が大きく進歩し我々の生活さえも根底から変わっているというのに、人気チケットの予約というのはツールが変わっただけで何にも変わっていないように思えます。
技術的に不可能なことではないはずです。他の物事と同様、やはり進化していないのは人の方かも知れません。