人材紹介会社から、そんな連絡がメールや電話で毎日のように来ます。うちでは特に営業もエンジニアも今は募集していないのですが、業種柄、必要としている可能性もあるというレベルでの売り込みでしょう。

しかし一体、「営業職」って何ですか?

営業だって何種類もタイプがあります。個人に5000円の化粧品を販売する営業と大企業相手に5億円のシステムを販売する営業ではまったく違います。異なる職種と言えるレベルです。もちろん共通要素はありますが、経験としては違う要素が求められるものです。あるいは有名企業で営業していたのと個人事業で営業していたのとでは異なります。トヨタの名刺で営業するのとマハナ自動車という名刺で営業するのは全く違うものです。

エンジニアだってしかり。いや営業以上です。機械部品を組み立てるエンジニアもいれば、自動車修理をするエンジニアもいます。そしてその二者とコンピューターを専門とするシステムエンジニアではまったく別のものです。エンジニアという同じ名称が付いていることが不思議なくらい違います。

人材紹介の担当者で、そんな区別すらついていない人がいるのは驚きます。いや、気にもしていない人が多いのでしょう。

その一つの原因は、やはり写真にあるような形式的な履歴書かも知れません。卒業した学校名、勤めていた会社名や役職名だけで判断すれば、上記のような基本的な区別すらつけることはできません。

日本でスペシャリストが育たない理由はこんなところにもありそうです。