ゴールデンウィークが始まりました。
今の時期、ネットやテレビでニュースを見ていると、駅や空港の大混雑、高速道路の大混雑が必ず出てきます。視聴者は毎年飽きずにこのニュースを期待しているし、報道する側も、特に何も考えずにこれを出すのが定番になっているのでしょう。
ま。それはいいとして。
これを見ていると、すべての日本人がゴールデンウィークに旅行しているかのような誤解を受けます。
もちろんそんな事はありません。
統計を見ると日本全体で1年間の平均旅行回数は2.3回。中には年20回、30回も旅行に行く人がいるので、逆にいうと、年1回も旅行に行かない人が多数いるということです。
海外旅行もしっかり。
ニュースでは「出国ラッシュ!」「コロナ以降最大!」「力強い回復!」などと大きく見出しを掲げ、羽田や成田の大混雑を報道します。しかし実際のデータを見ると日本から出国する人の数は1,300万人なので、まだコロナ前の6-7割程度しか回復しておらず、入ってくる人の数3678万人と比べると、出国する人は1/3程度という状態です。
つまり、日本では多くの人が連休といえども全く旅行しない、ましてや海外旅行に行く人はごく少数というのが事実です。
日本人の内向き傾向が指摘されていますが、この数字だけで見ても傾向はさらに悪化していることがわかります。
ニュースなどの「大混雑!」というのを見て、安易に惑わされてはいけません。
国内、海外問わず、今の時代に旅行に出て見聞を広めようという人が減ってきているのが事実です。
とても残念に思います。