渋谷道玄坂にいると、多種多様な宣伝カーが毎日通っていきます。
売出中アイドルの宣伝、宗教活動、政治活動、転職サイト、夜のアルバイト紹介…。
そんな中でも退職代行の宣伝が、最近、特に目に入ります。5月に入り、増えてきたように感じます。さらにゴールデンウィークが終わってから顕著に増えています。
5月病のシーズンなのでしょう。
古くから続く日本の習慣通り、期待に胸を膨らませ4月1日に新生活をスタートしたのは良いものの…。
「こんなはずではなかった。」
「前の仕事の方が良かった。」
「昔に戻りたい。」
そんな考えの人が大勢いることを想像に難くありません。
私に言わせれば、予想と違うのが当たり前であり、期待通りとか予想通りということの方がむしろ異常だと思うのです。新卒~30代くらいの人の経験では、その先を予想できるわけはありません。予想通りにいかない時に発揮するのが本当の力というものでしょう。
まあ、今の時代、そんな昭和の精神論的なことを言っても仕方ありませんね…。
面白いのは、退職代行サービスの種類が最近増えてきたことです。つい数か月前は渋谷でみかける宣伝カーは一社のみだったのに、最近は似た名前の違うサービス、さらに「退職代行に頼るな!」というような宣伝まで見かけます。これは数年前にはなかったことですね。
エンジャパン株式会社の調査によると、退職代行を使う主な理由としては、「退職を言い出しにくい」、「すぐに退職したい」、「人間関係が悪い」、「退職を認めてもらえなかった」などがあるようです。
また、東京商工リサーチによると、大企業の18%、中小企業の8%が、退職代行業者から(自社社員の)退職手続きを受けた経験があるということでした。
私に言わせれば、「そんなことすら自分で出来ないヤツは、早く辞めてもらって結構!」と思うのですが…そんな昭和的なことを言っても、仕方ありませんね。
雇う側としては、時代が変わったことを認識し、早めに対策を立てるしかなさそうです。