ファミレスのガストからアプリ会員向けに「半額!」というメールが届いたので、思わず開いてしまいました。読むとハンバーグが半額になるとのことだったので、ランチに早速行ってみようと思いきや…よく読むとハンバーグの半額はお子様限定、大人はビールが半額になるということでした。

これって面白いんですよね!
つまり、子どもが一人で行くわけはないので、親子で揃って来てくださいということなのでしょう。

お父さんやお母さんとしては、自分たちが飲むビールが半額、そして子供はハンバーグが半額になるので、トータルで超安上がり(な気分)です。家族4人で行く人も多いかも知れません。

この戦略は、スキー場の「スキー子どもの日」と似ています。

スキーこどもの日の場合、子供料金がなんと無料になるのです。しかし実際、子供だけでスキーに来る事は考えられないので、自動的に親がついてきます。そして親は通常料金でリフト券を買い、スキー場としてトータルでプラスになるのです。一方、利用客側から見てみると、子供料金が無料になるだけでも大きなメリットがあります。

レストラン、スキー場の両方に共通するのは、業者にとってもお客さんにとってもメリットが大きいということ、そして固定費ビジネスということです。

固定費ビジネスの場合、場所代や人件費などの固定費が圧倒的に大きいため、お客さんが来ても来なくても、コストはほぼ同じです。なので、たとえ半額でもいいから1人でも多く来てくれた方がプラスになります。

子供に対する得な半額や無料などの超破格な料金を設定することで、親を呼び込むと戦略はとても理にかなっています。

どこでも同じような10%引きなどの割引券を出すことに比べると、お客さん側としてもお買い得感があるため魅力的です。

必ずしもどんな商売でも使えるわけではありませんが、応用範囲は広そうです。

商売によっては検討してみる価値はあると思います。